初めてJR東海の団体旅行で「山中温泉と兼六園・永平寺・一乗谷朝倉氏遺跡」に行ってきました。
申し込んだのが8月と早かったので、紅葉のいちばんきれいな2012年11月10日(日)~11日(月)を選びました。決め手は一度行きたいと思っていた
”永平寺”に行けて、新幹線メインでひとり25,000円(2名1室)というコスト面のよさです。ただ、安いからやっぱり不便と言った面も確かにありましたが、自由度が高く、お土産屋に立ち寄ることもなく、全体としてはまた参加したいなと思いました。
さて、最大のデメリットが名古屋まで行くのが新幹線の”こだま”だったことです。東海道新幹線のぞみって東海のドル箱なんですね。でも、こだまはガラガラ。今回も自由席だったのですが、空いてました。だから、格安にできたのだと思います。
11月11日(日)東京駅8:26発で名古屋駅着が11:14、堂々178分かかりました。たぶん10回ぐらいは後続車に抜かれたと思います。ただ、途中、新富士辺りでは富士山の裾野まで見えて、これはやはり感動ものでした。
名古屋で11:48発の特急しらさぎに乗り換え、ここで、東京、静岡、名古屋からの参加者と添乗員さんが合流しました。岐阜城や関ヶ原古戦場を車窓からみて、米原からは北陸線となり、電車の先頭が逆になりました。みんなで座席の向きを変えます。(米原まで新幹線で行ってそこからバスで山中温泉に行くのが最短でしょうが・・・)特急というのは風にとても弱くて、芦原温泉辺りで風速が規制値を超えたというので、突然停車してしまいました。幸い15分ぐらいで運転再開しましたが、ひやひやしました。14:40ようやく加賀温泉駅に着きました。家を出てから7時間ぐらいかかっています。でも、電車に乗っていることそのものを楽しめば、これもまた”旅”なのでしょう。今回44名の参加でしたので、ホテルからのお迎えのバスも2台です。20分ぐらいで山中温泉の中心街です。
ここからは自由時間です。日曜日で山中座の公演もあって、そこでバスを降りた人もいましたが、私たちは
鶴仙渓(かくせんけい)遊歩道の出発点
のこおろぎ橋で降りました。ここから
黒谷橋至るまでの、約1kmの渓流沿いを歩いていくのです。
楽勝だろうと思っていたら雨上がりで落ち葉に埋まった石の道は滑りやすくて結構手強かったです。途中旦那が滑って5メートルぐらい滑落してしまいましたが、幸い怪我もなくほっとしました。
あやとり橋を下から見てみました。道草月流家元の勅使河原宏で、竜がうねりを見せるような独特の形です。橋でこれだけのデザインができるなんてすごい才能です。
そして遊歩道の最後に、TVの「旅サラダ」で紹介されてぜひ行きたいと思っていた
カフェ”東山ボヌール”がありました。東山荘という旅館だった古い建物を改装したものですが、ごく普通のお店で、ちょっと肩すかしを喰らいました。温泉街のカフェとしては湯布院のの亀井別荘のカフェ「
天井桟敷」のアンティックな魅力、「
山荘無量塔(むらた)」にある[Tan'sBar」調度品の高級さなどとは、そもそも比べるものではありません。 ↑「森のケーキ(380円)」はちゃんと食べました。団体旅行でちょっと行くのは無理かなと思っていましたので、、行かれたことだけで大満足です。
鳥居は、石階段の先、漆器の神様を祀る東山神社のものです。時間の関係で東山神社はお参りはできませんでしたが、この境内にしっくりはまっている”東山ボヌール”でした。
遊歩道の終着点の
”黒谷橋” 街中を歩いて、今度は
”あやとり”橋を渡ってみました。橋そのものがみごとに観光スポットになっていますし、そこから渓谷の眺望を楽しめるのです。
ゆげ街道を歩きました。景観修景など町ぐるみで温泉街の再生に努め、平成15年に完成したそうで、新しいけどどことなく温かみがあって、お店を見ているのが楽しくなりました。
散策出発点のまで戻ってきました。大聖寺川に架かる総ヒノキ造りの橋で、その情緒ある風情と紅葉が素敵でした。
いつもは旅行に行ってもお土産は買わないのですが、「無限庵」隣の”紅葉ギャラリー”では山中塗がとても良心的な値段で売っていたので、マグカップを2個買いました。交渉するとスプーンをサービスしてくれました。 すっかり日没してしまって心細くなりながら、こおろぎ橋から10分ぐらいのところに宿泊する”山中プリンスホテル”がありました。フロントで荷物をもらって”迎賓館”お部屋へ。渓流沿いの2間続きの広いお部屋でした。一間は茶室風、さすが加賀藩のお膝元、窓からは渓谷と大イチョウの紅葉が見えます。このイチョウは露天風呂からも見え、夜はライトアップされます。早々、お風呂は言えば浴場に畳が敷き詰められてびっくりしたました。風呂畳なのですが、ちょっとぎょっとする感じです。でも、弾力性もあり転倒しても大丈夫なので、お年寄りとか多い、温泉では安心なのかもしれません。
さて、お風呂の入ってたらもう夕飯の時間です。団体なので、宴会会場での食事で、これも低予算ですから、これといったものはありませんでした。前回のいなとり荘がよかっただけにちょっぴ寂しい気はしましたが、一応蟹は出ました。
翌日、12日(月)は8:15出発でしたので、お風呂に入った6時台はまだ真っ暗でした。晩秋の旅行なので、団体旅行だと日没してお風呂に入って、日の出前にお風呂においらなければならないケースが結構多いのはやはりマイナスポントですね。
さて、2日目は観光バスでの移動です。この旅行に申し込んだのが早かったので、バスの座席もいちばん前だした。こういうのって、申込み順なのです。山中温泉から近い永平寺に行きたかったのですが、まず向かうのは
、”金沢”。地図で見ると結構遠いのですが、54キロ、高速を利用すれば1時間くらいで行けてしまいます。まず、初めの見学が”金箔工芸 箔巧館”(30分)、ここが唯一タイアップぱいところなのですが、箔を薄く延ばす「箔打ち」職人の技や、加賀藩初代藩主前田利家公が所蔵していた鎧兜の復元した黄金の鎧兜も見れましたので、それはそれでよかったような。見ているといろいろ買いたくなったのですが、結局お土産は何も買わなかったのに、あぶらとり紙一人に1冊いただけました。
つぎに、向かったったのが、”ひがし茶屋街”(40分)。前田利家が入城し、金沢城下は城下町として栄え、茶屋が出来て、現在に至っても茶屋町創設時の敷地割をよく残し、全国でも希少な茶屋様式の町屋を多く残しているとしるところです。
町屋風なので外からではなんのお店かわからないところが奥ゆかしくもあります。前回、金沢に来たときもこここの箔座に魅せられて入ったのですが、
今回は自分のために”チョーカー”を買いました。東京の箔座日本橋(コレド室町)も好きなんですよね。日本の伝統のよさの心地よさがあります。(↑チョカーの写真はHPより)
次に向かったのが、”兼六園”(100分)。園に入ったらそこからは自由行動で、自由昼食です。月曜日でなかったら金沢21世紀美術館の行って、そこのカフェで食事をしたいと思っていたのですが、休館なので金沢城址に行ってみることにしました。